東のエデン 第4話「リアルな現実 虚構の現実」

セレソンたちによるゲームのあらましが語られるわけですが、分かったことといえば、何者かが、資質のありそうな人間を無理矢理巻き込んだらしいことくらいということで、結局、勝利の条件すら明確でないという。前回の刑事に続いて今回の医者と退場になったことを考えると、利己的な行動はもちろん、他者のために尽くしたとしても単純には救世主としては認められないらしく。
医者は見捨てられた老人たちを救うためにセレソンの立場を利用したわけだけれども、それを実現したのは贈賄という手段だったわけでそこら辺がひっかかったのかなと。贈賄という行為の善し悪しが問題なのではなくて、おそらくは金で解決する従来通りのやり方を踏襲したのが問題となっていて、「この国の”空気”に戦いを挑んだ」という作品のキャッチコピーからすると、世の中の仕組みそのものを変えるのが目標として設定されているような気がするわけで。
他にはサポーターの役割や滝沢自身はサポーターではないことが明らかに。ニートやミサイルの件は結局進展なしですが、医者の言葉によると、記憶を失う前の滝沢は魅力的な人物らしいので、彼が何をしていて何のために記憶を消したのかが更に気になってみたり。
あとは滝沢が爆心地を訪れたところで突然挿入される、宇宙人のようなもののけ姫に出てくるような謎の生き物と彼がじゃれ合う場面がインパクト大。幻覚なのか記憶の断片なのかよく分かりせんが、重要な伏線になっていそうですよ。