夏のあらし! 第5話「秘密の花園」

シャワーやコスプレといったサービスが目立つ話で、実際のところ大変見栄えがよかったわけですが、内容的にも、洗剤による駆除や三回にわたって挿入される影絵の人物の会話、そしてオチへの前振りとなっている調子の悪いドリンクディスペンサーと、複数の繰り返しネタによってテンポの良い話でしたよ。オチにミニチュアを使った特撮を持ってくるのも、異質感が醸し出されていてインパクト大。
以前から仄めかされていた潤の性別が明らかになるわけですが、女装ネタは一周回って本来の性別にかなった服装となっているはずなのに、周囲の認識や本人があくまで男として振る舞っているせいか何とも言えない倒錯感が。なんだかんだで一が気になる様子も微笑ましくも複雑なものがありましたよ。
ここら辺の味わいは、「ぼくのぴこ」(こっちは女装男子でしたが)の脚本を担当した高山カツヒコならではといった感じで、ついでにオチの特撮までを担当したりして、彼の特色が大きく前に出た話となっていた印象。