初恋限定。 第6話「雪が降り出すその前に」

老け顔とカッパ顔のクリスマス話。
お互いに気があるのに素直になれないみたいな感じで、気があるからこそ不満が募って売り言葉に買い言葉で心にもないことを言ってしまって、関係がギクシャクするんだけれども最後には丸く収まるという。関係が上手く行かなくなったりするのも、盛り上げるための前振りということで、最初から最後までニヤニヤが止まりませんでしたよ。
江ノ本が、楠田に対してなんだかんだと不満タラタラなのに結局ついていくあたりベタ惚れだなと。予想通りの展開とはいえ、最後に暴言を謝ってプレゼントを交換するのは良い場面でしたよ。
風呂上がりの江ノ本がバスタオル一丁で妄想に耽るところは、妄想ながら彼女が何をしていたのかを妄想するとスゴい場面だったような気がしたりしなかったり。定番のパンツも丁寧な描き込みで大変よろしかったです。
男の側がカッパ顔とか言われて、作中でハッキリと美形でないことが示されているのが珍しいところ。それが面食いを自認する女の側の葛藤となりアンビバレンツなおかしさを生み出しているわけですが、ありがちな作品では、脇役のまま何もなく終わりそうな人物にも日の目が当たるのが、群像劇らしい作りで面白いところでもありました。