プリンセスラバー! 第1話「馬車の姫君」

平凡な少年が、ある日突然財閥の跡取りになって、お姫様に出会ったり許嫁が現れたりと美少女たちに囲まれる話なわけですが、そのキッカケが両親の死だったりして、ちょっと複雑なものがある様子。単に女の子と仲良くするだけではなく、復讐という主人公自身にも明確な目的が設定されているあたりは、無目的な主人公が主流のエロゲ原作アニメとは一線を画すところになるんでしょうか。
鈴木信吾による気品の漂うキャラクターデザインが印象的で、全編にわたってそれに忠実な絵が動くあたりは大変素晴らしく。アクション的にも主人公が山道をバイクで疾走してお姫様を助けるあたり(カリ城のオマージュかな?)や許嫁との剣戟が見応えのある出来映えでした。
いきなり馬車が出てくるのにはビックリで、もしかしたら馬車が一般的な並行世界という設定なのかと思ったりもしましたが、主人公のツッコミでやっぱり普通じゃないことが分かったりもして、まあお姫様の乗り物と言えば馬車なわけで、そういう演出だと思うことにしましたよ。悪漢に追われて登場するのもお約束。
適度にチラつかせながらも、ところどころで不自然な光や影が入るのは、DVDで解禁商法といったところ。絵的なレベルも高いし釣られてもいいかなぁと思わなくもないんだけれども、今のところDVDオンリーらしく普通にBD版がリリースされる御時世にそれだけだとなぁ、とちょっと考えたくなってしまいますよ。