君に届け 第1話「プロローグ」

そのルックスと引っ込み思案で口下手な性格のせいで誤解をされていた女の子が、同級生の男の子と仲良くなることで変わっていくというお話。彼女がほんのちょっと勇気を出すことでクラスメイトに受け入れられていくのは感動的で、男の子と惹かれあっていく過程も初々しくてドキドキしましたよ。作中でもかなり強調されていましたが、相手の男の子の爽やかぶりが凄くて、終わり際にヒロインを出会ったときから意識していたことが明かされるにせよ、その王子様ぶりには圧倒されてしまいました。
誤解を受けながらも、周囲を責めたりせずに素直でその期待に応えようとするヒロインが好印象。また、茶髪の二人をはじめとして彼女をさげすんでいたクラスメイトたちが、話してみれば彼女を理解してくれたりして、皆いい人ばかりなのも爽やかな視聴感を与えてくれました。
原作は少女漫画とのことで、モノローグによって人物の内面を掘り下げる手法を多用するあたりはそれらしいところ。ヒロイン役を演じる能登麻美子は、見た目で恐怖感を与えつつも実は引っ込み思案でけなげな女の子というヒロインに、これ以外考えられないほど上手くハマっておりました。