けんぷファー 第5話「Komodie 〜ファーストキス〜」」

ミスコンでナツルを巡って大騒ぎみたいな話。サブタイトルにあるようにナツルが誰とキスをするのかが話の焦点となっているわけですが、二件ほど未遂で終わって、今回はサブタイで煽るだけなのかなぁと思っていたら、終わり際に一番あり得なさそうな人と行為に及ぶという。意外性がある展開に加えて唾液が糸を引く様子まで描かれていたりして、ちょっとドキドキしてしまいましたよ。
衣装を決めるためのコスプレショーは、バリエーションが豊富で作画的にも力が入っていた感じ。また今回も、ところどころで人物のちょっとした仕草や表情を細かく描いていたりして、話の内容からすると不釣り合いなほど丁寧な作画と演出になっておりました。よく動く司会のバニーガールや楓のオーバーアクションが印象的。
臓物発言連発の寸劇は半分くらい意味が分からなかったりもしましたが、まあそのグダグダな感じが、文化祭の出し物らしいところかなと。楓の語る臓物アニマルの物語が、実はケンプファーたちが戦う理由の暗喩となっている・・・なんてことは、まあなさそう。
あいかわらずナツルは男になっても女になっても徹底的に受け身な人物として扱われていて、こんなのが主人公で話が進むんだろうかと思ったりもするけれども、そうやって女の子たちに振り回されながら、視聴者の代わりにおいしい思いをする役割といったところでしょうか。バトルものとしてはじまったときは、ちょっとショボくてあまり期待していなかったんですが、女の子たちがナツルを奪い合うみたいなハーレムものとしては、けっこう面白くなってきましたよ。