けんぷファー 第7話「Einladen〜招かれざる客たち〜」

ナツルが楓の家にお呼ばれするわけですが、ついでに雫と朱音もついて来たりしてナツルを取り合ういつものラブコメ展開になるという。楓が臓物アニマルに執心する理由が明かされつつ、雫がケンプファーたちの戦いについて何かを確信したらしいことが描かれ、さらには第三の色のケンプファーが現れてと、後半に向けてストーリー面でもいろいろと動きのある話となっておりました。
到着早々にはじめることがポッキーゲームだったりするあたり、楓が露骨に女ナツルを落としに来ているのには笑ってしまいましたが、各人物がソファに座ってゲームに興じる仕草がやたら艶めかしく描かれているのはなかなかよろしかったですよ。また女ナツルがシャワーを浴びるところは絵的には直球のサービスとなっているものの、男の視点で女になった自分の身体を眺める描写があったりして、自分で自分の身体を性的に意識するみたいなTSモノならではの倒錯感がありました。楓が忍び込むことで発生する添い寝イベントも、正体がバレるかもという緊張感と意中の女の子が迫ってくるドキドキ感でテンションが上がる場面となっておりました。
水琴はかなり無理矢理な登場で、スタッフが扱いに苦労しているような気もするところですが、まあ元々何を考えてるかよく分からないし、役割的にはこんがらがった状況を更にカオスな方向へと導くキャラクターなんだろうなと。雫がナツルを挑発するような態度を取る一方で、嫉妬する自分を冷静に観察しているのが印象的。
しかし自己中で自分の気持ちを押しつけまくる上に集めるぬいぐるみはスプラッタだったりして、楓のどこにナツルが惚れる要因があるのかどうにも理解出来ないんですが、まあ「男ナツル→楓→女ナツル」というこの作品の中心にある一方通行な関係を成り立たせるための設定で、あまり深く考えても仕方がないのかも知れず。
あと冒頭のナレーションで話とは関係なく、やたらと石川県を推していたのは中の人繋がりのネタでしょうか。