DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第6話「香りは甘く、心は苦く・・・」

回想のみの登場だったインが姿を現すことで物語が新たな局面を迎えることになるわけですが、彼女とヘイとの間にあった出来事や第三機関の目的、シオンがスオウを東京に向かうように行った理由等々、数々の謎は未だ謎のままに。明らかになったことと言えばヘイの雇い主がマダム・オレイユだったことくらいですが、それについても情報屋である彼女が何を狙っているのかという別の謎を生み出すことにもなっていましたよ。
自分で人を撃つ術を教え込んでおいて、いざとなったら「もう撃つな」とは、けっこう勝手な話ではあるけれども、ヘイにとってのスオウが、依頼されて訓練するだけの対象ではなくなったということなのかなと。契約を打ち切られても共に行動するあたりに、その心境の変化が反映されているようで、そこら辺を感じ取ることで、スオウも彼に惹かれはじめているといったところでしょうか。Cパートで、インの観測霊がヘイに近づくものの彼はそれに気付かず、気付いたスオウの方はインのいたにある電柱をけったりして嫉妬らしき感情を見せるのが印象的。
ノリオとその家族の件は辛い結末となっていましたが、感情をストレートに見せる彼らに対して、それに関わったスオウの反応が乏しくて、アンバランスというか彼らが空回りしているようにも見えてしまいました。
角が丸いブラウン管のTVが昭和中期感を醸し出す居間で、コタツを囲むスオウたちというのは、絵的に面白い場面で、淡々とお茶を入れるジュライがいい味を出しておりました。