ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第3話「隊ノ一日・梨旺走ル」

カナタとリオの関係や二人のキャラクターを掘り下げる話。
カナタが軍隊に入った理由が改めて語られ、コンプレックス抱えていることやそれが原因で無理を重ねていたことが明らかとなり、また彼女の発熱によってリオのトラウマが甦りつつ、二人が先輩と後輩という絆で二人が結ばれ、さらに小隊としてのチームワークの大切さみたいなのが描かれておりました。
さらにリオの抱く宗教的なものに対する疑念が解消されてシスターと和解したり、カナタとリオを音楽へと導いた人物が同一であるらしいことが示されたり、タケミカヅチの動力とシステムは生きていることが描かれたりと、盛りだくさんの内容とでした。全体的にゆったりとした雰囲気を保ちながら、よくこれだけ詰め込めるなぁと感心しましたよ。
賛美歌として知られるアメイジング・グレイスの使い方が効果的。カナタとリオの、今のところは二人の知らない繋がりを描きつつ、タケミカヅチによってその完成形が奏でられることで、それが小隊の中心であることが示されているように思いました。カナタが朝食の洗い物をする場面で、器の底に残ったものを意味深に見つめるあたりは、後半の味噌っかす発言への前振りとして細かい演出でした。
味噌汁をスプーンで飲むところからはじまり、十字架としめ縄が共存してたり、シスターの信仰する神さまが八百万の神だったりと文化的なごちゃ混ぜ感はあいかわらずで、次は何が出てくるんだろうかとけっこう楽しみだったりするところ。