ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第4話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」

カナタとノエルが街へ買い出しに出かける話。カナタがイルカのガラス細工を眺めたりするあたりは普通の女の子だったりするわけですが、戦災孤児と出会うことで二人に軍人という立場の重さが突きつけられるものとなっておりました。
カナタは性格のせいかそれともよく分かってないのか、特に落ち込んだりしないわけですが、一方のノエルは自分が修理をするタケミカヅチの存在に戸惑いを覚えるという。カナタの言葉によってノエルは救われ、またラッパを上手く吹くできないことに悩んでいたカナタは、ガラス工房の親方の言葉により演奏が向上するキッカケを掴むということで、人との関わりの中で得られる成長みたいなのが描かれていたように思いました。前回と同様に音楽とタケミカヅチに関することで話が進むあたりは、それらが物語の要であることを印象づけていましたよ。
助言だけでカナタの演奏が劇的に向上するのは出来すぎな気もするけれども、その後のレンズの件を考えると話的にまとまっているし、どうしても出来なかったことが、出来るようになるというのはそういうことなのかなと。
後半の舞台であるガラス工房の描写が秀逸で、職人たちがガラスを加工する様子が丁寧に描かれ、カナタでなくても見入ってしまうような出来映え。ノエルがカナタに悩みを打ち明けることで距離が縮まり、カナタが演奏技術の壁を乗り越える場所としてふさわしいものとなっておりました。