『絶対少年』 第14話「拮抗する二つの力」

正樹と成基が登場。これでOPに出てくる人物が揃いましたな。
携帯の待ち受けにしたりして正樹は理絵子に気があるんだろうけど、理絵子の方はというと、彼に声をかけようとして一瞬躊躇するそぶりをみせるあたり、うすうす感づいてるけど、受け入れられないといったところですかね。「見えないもの」についての話をするくらいだからそれなりの信頼関係はあるようですが。
で、その「見えないもの」を拾った希紗は、それを成基に見せるわけですが、はじめ彼には見えないという。直に触って希紗に形を教えてもらって、ようやく見えるようになるんだけど、ここら辺、妖精は普通の人には見えないんだけど見たいと思ってたり、意識して見ようとすれば見えるということかな。理絵子から話を聞いていた正樹も、この時見えたわけだし。このあとの、ブンちゃんを秘密にしておきたい理由も、話の最後で横浜に上陸した人物のことを考えると大きな火種になりそうで。
理絵子の祖母が「自分が見たものを信じるか、周りに合わせて見なかった事にするか」と言ってましたが、田菜編の妖精達が乱舞する場面でオカマの人が言ってたのと通じるものがありますな。60年も洋食屋を切り盛りしてる人や、性別という垣根を越えた人にとっては単純な二者択一の問題なんだろうけど、普通の高校生にとってはどっちを選ぶかが大問題なわけで。サブタイにもある「拮抗する二つの力」云々は、このどっちを選ぶかというせめぎ合いを表してるんでしょうか。
今回は横浜編の登場人物の紹介と、「見えないもの」をどう受け止めるかという今後の展開を方向付ける話といったところですかね。最後に須河原晶が登場したり、前回も出ていたホームレスの「世界の枠組みが変わるかもしれない」という台詞があったりで、これから本格的に話が動き出しそうな気配が・・・といっても、あくまで『絶対少年』という作品なりのペースでだと思いますが。
余談だけど、理絵子の祖父が見たという河童の死体って、オカカ婆と戦って負けた奴だったりして。