蟲師 第一話「緑の座」

蟲の存在の説明が面白いですな。進化の系統樹を血管に例えて指先が人間で胸の辺りに蟲がいるという。生命の象徴である心臓の近くに蟲を置くことで、命の根源に近いというその性質を上手く現しております。現実には存在しないものでも、こう説明されるといてもいいかなと思えてくるから不思議なもんです。
淡々としていて派手な動きがあるわけじゃないんだけど、独特の雰囲気があって、目が離せないというか。民族音楽風のBGMもいい具合にハマっておりますな。少年と彼と同年代の姿をした祖母が二人だけでひっそりと暮らすというラストも、ほのかに官能的です。宣伝らしい宣伝してないし、正直、前日まで存在忘れてたんだけど、これはいいかも。深夜にコッソリ流すのはもったいないですよ。