蟲師 第十八話「山抱く衣」

Aパートにまったくギンコが出てこないという珍しい構成。蟲についても、いつもの生命の奥深さや自然の摂理の象徴というよりは、人の身近にあって人と自然を繋ぐモノとしての側面が描かれておりました。
小道具としての羽織の使い方が印象的で、絵師が羽織を手放すことと故郷と絵を失うことがシンクロしてるんだなと。村人に受け入れられた絵師が、羽織を取り戻して再び絵筆を取るまでの過程は、なかなか心に沁みるものがあったんだけど、最後にギンコが化野に売りつけたアレって詐欺なんじゃ・・・。まあ、それも生きていく上でのたくましさみたいなのを感じさせるわけですが。