LEMON ANGEL PROJECT 第10話「青いスタスィオン」

廃止される駅の記念イベントに出演することになった早夜。売り出し中のタレントが地方営業で客がいなくて凹むみたいな話かと思ってたら、着ぐるみを着こなして毒蝮三太夫ばりの毒舌司会者に弄られてイベントを盛り上げるという意外な展開に。腹の中でキレながら、ノリノリでニワトリの物まねを続ける彼女の姿にプロとしての意地を見ましたよ。他にも、実は腹黒いマネージャーとか、鉄道マニアだった美希とか、着ぐるみに興味津々なみるとか、それぞれの意外な一面が見られた、というか明らかにキャラが変わってるんだけど、正直、こっちの方がみんな生き生きとしてて面白かったですよ。はじめは渋っていた美希が駅の備品に釣られて一日駅長をやるあたりは、普段とのギャップで吹きだしちゃったり。
そんな感じで、ギャグ色の強い話だったわけですが、最後は駅で出会った孫を待つおばあさんとレモンエンジェルたちを絡めていい話で締め。おばあさんから届いた手紙が毛筆の草書だったり、イベント中キャラたちの会話に入っても、ちゃんとバックでMCが続いていたりするのが芸が細かくて、場面転換に挿入される季節の花も印象的でした。6人を6本のヒマワリに見立てるのもいいですな。
オーディションが終わってから、初期の低調さがウソのようにキャラの魅力を引き出すエピソードが続いたわけですが、先代のレモンエンジェルが復活したりして次回からは本筋に戻ってしまうようで。楽しそうな彼女たちのかけあいを、もっと見たかったなぁなどと思いながら1クールアニメの宿命を儚んでみましたよ。