おねがいマイメロディ 第51話「タクトがふれたらイイナ!」

ついに柊の体を乗っ取ったダーちゃん。人々の夢を奪うためにダークパワーの曲の第二楽章の演奏を始めるわけですが、すぐに夢を吸い取る雲を発生させないで、暗雲垂れ込めるいかにもな雰囲気から、悪夢魔法にかかった人々や空を元に戻してワンクッション置くのが何が起こるんだろう感を高めて小技の効いた演出。柊を救おうとするクロミクロミを救おうとするバクは、それぞれ相手を思う気持ちが伝わってくる熱い展開だったりするわけですが、突然ナスの神様を召還って・・・。驚きのあまりしばらく、口が半開きのまんまでしたよ。
美希のポエムもついに完成してって、どうにも世界を救えそうにない内容なのは、彼女が書くのが決まった時点から分かってたことだから、まあ置いといて。歌をはじめとするメインの女性キャラの衣装が変わったりして、いよいよ反撃開始と思わせたところで、タクトが重くてマイメロには振れないという衝撃の事実が。魔力が大きすぎて制御できないとかじゃなくて物体として重いというのが、悪夢魔法で発生した数々のカオスを、魔法で操ったマスコット等で物理的に解決してきたこのアニメらしいところだと妙なところで感心。この期に及んで修行をはじめるのは、オイオイとか思ったりもしたけど、みんなの思いがマイメロに届いてタクトが振れるとかいう安易な展開ではなく、彼女自身が努力して何とかする、というあたりに実は深いメッセージが込められているような気がしたりしなかったり。まあ、そのせいで時間を早送りしすぎて、救うはずの世界が滅亡してたりと大変なことになったりして、そのまま、EDが流れはじめたときは、どうすんだコレとか思いましたが。修行を終えたマイメロが軽々とタクトを振る姿が実に頼もしく、今度はやってくれるに違いないと。
最終回前ということで世界が滅亡寸前だったりするのに、小ネタを仕込んだり、はぐらかしたり、脇道にそれたりと、実にこのアニメらしいクライマックスで、それでも本筋は見失わずに世界を守るためにみんなで力を合わせるみたいな感じになっているのはさすがというか、一年間このアニメでやってきたことの集大成ともいえる展開でありました。いよいよ次回は最終回ということで、続編が決まってる時点で、だいたいの終わり方の予想は付くわけですが、このアニメなら何かやってくれるに違いない、などと期待したりもするわけで。
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夢防衛少女隊って2話で琴が言ってたアレですな。