かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第12話「やがて恋がはじまる」

ようやく選ぶ決心をしたはずむ君なわけですが、「ずっと考えた」と言ってはいるものの、やす菜を選んだ理由が良く分からず。病気を治してあげたいのかもしれないけど、それは恋愛というよりは同情とか憐憫とかいう感情のような。まあ、だからこその「やがて恋がはじまる」というサブタイトルなのかもしれませんが。
とまりとの別れは、初期の話を思わせるしっとりとした雰囲気で、飛び石の場面はお互いの後ろ髪を引かれる思いみたいなのが、よく出ていて、別れを描いたシーンとしては屈指の出来だったように思います。選ばれた相手よりも選ばれなかった相手の方が、ずっと魅力的に見えるくらいに。それだけに、意味ありげに再び飛び石を渡る引きはカンベンして欲しかったです。DVDオンリーの話があるらしいんで、それにつなげたんだと思いますが。
あと、セリフで全部説明しちゃう宇宙仁のモノローグは余韻が台無しなので、もう少し考えて欲しかったような気がします。
個人的には最後まではずむと言うキャラがよく分からなかったなと。性別が変わっても全然平気で、まあそこら辺は遺伝子レベルの変化したからホルモンのバランスがとかなんとか、勝手に補完してたわけですが、最後はとまりに「男だろ」と言われて未練を断ち切ったりしてるし。とまりとやす菜に対する態度も、友達以上のものには見えなくて、まあ、男女だとドロドロしすぎるからはずむを女にしたんだろうし、そのくらいで丁度よかったんだと思いますが。はずむを通して女の子の生活を覗き見るような体験が出来たわけだし。アレだけ不評だった、先生と明日太のギャグパートがあった初期の方が、面白く見れたのは皮肉と言うかなんというか。