シムーン 第12話「姉と妹」

カイムとアルティの双子の姉妹の話。近づこうとするアルティに対して拒絶するカイムと、二人の関係が上手く行ってない原因が明らかに。カイムが拒絶するのは「あの夜の出来事」のせいもあるんだろうけど、それまで守ってきた妹に弱みをみせてしまったせいなんでしょうかね。腕の傷を舐めての「同じ味だ」というセリフは、アルティに対する近親憎悪を象徴しているようでした。あの夜の出来事についても手を重ね合わせた二人が倒れこむカットや「知らない感覚を教えてくれた手」というセリフで、何があったのか分かるようになっていて、その遠まわしなところがいろいろ妄想を呼んで、かえってドキドキしてしまいましたよ。
双子の愛憎入り混じる関係みたいなのは、よく取り上げられるテーマだけれど、その感情を直接言葉にするだけでなく、味や皮膚感覚を伝えるセリフで表現していたのが印象的。多用される目のアップが、それぞれの複雑な心中を象徴しているようでした。
カイムの告白をふーんで済ませたり、ネヴィリルとの会話で永遠に歳を取らないと言われたりと、アーエルの天然というか無垢なキャラクターが強調されていたのも気になるところで、予告を見た感じだと、ここら辺が次回への引きになっている模様。