ラブゲッCHU〜ミラクル声優白書〜 第11話「桃子、先輩に勝ちますっ!」

本科に進んだ5人がヒロイン役のオーディションに挑むという話。ヒロイン役をバーターで事務所が取ってきたりして、あいかわらず妙なところにリアリティがあるのは、「ヒットをねらえ」で特撮業界を扱った荒川稔久がメインで参加しているおかげでしょうか。一度は役が決まった桃子が、原作者の意向で降ろされるのも、昔からこの界隈では似たような噂があったり*1して、オーディション前のキャラの声が浮かんでくる云々は、これの伏線だったんだなぁとちょっと感心しましたよ。
先輩声優に劣化コピー呼ばわりされて落ち込んだ桃子が、速攻で復活してヒロインの座を射止めるのは、展開が速すぎる気もするけど、まあヒロインのこの後腐れのなさがいいところかなと。リアルっぽい話をしても辛気臭くならないのもそのおかげだろうし。久しぶりのスケラブも丁寧な作画で、桃子が憧れの対象とするのにふさわしい出来でした。
あと、主題歌のシングル買っちゃったんで、ついでに書いておくけど、翼役の坂本梓馬の歌唱力が一人だけ異次元。他のメンバーもそれなりに上手いんだけれど、彼女だけ群を抜いて、低めの声で声量があって、この主題歌みたいな歌謡曲よりもロックとかそういう方向が似合いそうな感じ。歌の上手い声優はけっこういるけど、こういう方面の上手さの人はあまりいないような気がするので注目したくなりましたよ。

*1:最近だと聖闘士星矢の新作とか