獣王星 第11話「希望」

最終回も圧縮展開。獣王たちが襲ってくるところとか、真実を知らされて凹んだサードをトールが叱咤するところとか、もっと盛り上がりそうな場面なんだけど、サクサク話が進んじゃってイマイチ印象に残らず。ティズも無駄死にという感じで、思いが通じあっても結ばれないという悲劇を見せたかったにしても、もう少し何とかして欲しかったような。まあ、なんのかんの言っても、最後にたくましく生きてる様子を見せられると、まとまったような気がして、トールがサードの姿になっていたのも、死んでいった人たちの思いを受け継いだって感じがしてよかったですよ。
　
・まとめ
前半のトールの子供時代はそれほどでもなかったけど、成長してからの展開は強引さが目立つようになって、長い原作を１クール(実際には更に短くて11話)にまとめる厳しさというのを感じさせる作品でした。作画に力が入っていて、懐かしいSFの匂いがするところが好きだっただけに、もう少し余裕のある話数で見たかったなと。いろいろ惜しい作品だったけど、芸能人声優の悪しきイメージを覆した堂本光一の演技力は素直に賞賛したいところ。