プリンセス・プリンセス 第12話「姫の選ぶ道」

女装アニメも今回で最終回。ここまで見事なサイコぶりで盛り上げてくれた妹が開始10分で改心しちゃったのには、ちょっと拍子抜けだったけど、一応、前回で裕史郎から指摘されたことを踏まえて、亨が妹と向き合った結果としてなのでそんなデタラメでもないのかなと。
後半の転校騒動は、一般生徒が集まって、ホームランが打てないとか泣き言を言い出したり、理事の人が問い合わせてきたりと、多分感動的な場面なはずなのに、彼らダメさ加減に思わず脱力した笑いが。でも、12話まで付き合ってきた自分としては、彼らの気持ちが分からなくもなくて、ちょっとだけ「やめないで」とか思ってしまって、染まりつつある自分が気付いて戦慄してしまいましたよ。まあ、周囲に流されるだけだった亨が、姫を演じることを通して成長し、自分の意思で自分の道を選ぶという感じで、最終回らしく上手くまとまっていたように思います。
 
・まとめ
女装に姫制度と、キワモノに惹かれて見始めたこのアニメだけど、終わってみれば内容の方もけっこう楽しめました。メインの二人が、責任感をもって姫を演じるのは好感が持てたし、それぞれの友情と家庭問題に踏み込んだストーリーも、十分楽しめる水準になっておりました。女装も毎回楽しみで、ホモっぽい描写も露骨すぎなくて、ちょっとした刺激程度になっていたのがよかったです。心残りとしては、最終回くらいは中嶋敦子作画監督やって欲しかったことくらいでしょうか。
来週からは実写が始まるけど、このアニメを全話見れて、あの鋼鉄天使くるみpureが普通に面白かった自分的には、けっこう期待していたりします。