シムーン 第13話「理」

アーエルの天然発言で、またもやヘコむネヴィリル。常に前だけ見ているアーエルにとっては、死んだアムリアのことなんて大した問題じゃなくて、悪気はないんだろうけどそれだけに始末が悪いというか。窓から部屋に忍び込むのが7話でのネヴィリル復活のキッカケとなったのと同じ行動で、閉ざされたネヴィリルの心にアーエルが強引に入り込んでいくところを実際の行動で見せるのが面白かったです。今回はネヴィリルを恐怖させるという逆の結果になっていましたが。
未来のことしか考えないアーエルも、大人になるために泉に行くというこの世界の住人にとっては必然の未来は否定しているわけで、ここら辺の折り合いが彼女の中でどう付いているのか気になるところ。前回明らかになったシムーンの操縦が感情の影響を受ける設定も生かされていて、表面的には拒否しても深層では一緒に飛ぶことを望んでいるネヴィリルの複雑な感情を上手く伝えておりました。
食堂での一件は、役割分担がハッキリしていてそれぞれのキャラが立っていることを感じさせる場面。台所掃除に熱中するマミーナや、ドミヌーラにキスするリモネも、キャラクターを印象付ける描写。寝室でアムリアのことに触れた後ぬいぐるみで和むあたりは、共同生活を通してコールの絆が深まったことを象徴しておりました。キャラクターの関係性をより深く掘り下げる話としてよく出来ていたけれど、微妙な作画が目に付いたのが残念なところ。フロエの百面相が可愛かっただけ余計に。