ARIA The NATURAL 第20話「その 影のない招くものは…」

夏なので怪談風のエピソード。この作品では珍しく善意が裏切られる展開だったのが印象的。
灯里が神隠しに遭いそうになったのは社長がいなかったからということでいんでしょうかね。猫が不思議な力を持つことは何度か描かれて来たけど、随所に挿入される意味ありげな猫のカットや、灯里を助けに現れるケットシーと、今回は彼らが積極的に、ネオヴェネツィアのゆったりとした雰囲気を守っていることが描かれているように思いました。
作画は良好で冒頭の灯里の気だるそうな雰囲気や、怪談を語る藍華から、相手を怖がらせようと真剣な表情を作りながらも楽しそうな感じが伝わってくるのが秀逸。夜の海を墓地へと向かう場面は、灯里の不安が増していく様子がよく出ていて、喪服の女のベールがめくれて、その下に何もないのが分かる瞬間はちょっとドッキリしましたよ。