ARIA
4クールに渡るこの物語を締めくくるのに相応しい最終回でしたよ。 灯里がプリマとなったことでアリシアとの別れが訪れ、藍華やアリスとも別の道を歩んでいくことなるわけですが、未練を残しながらもそれを受け入れてひとり立ちしていく彼女の姿が、丁寧な作…
灯里のプリマ昇格試験ということで、合計すると4クールに及ぶこの物語もいよいよ終わりが近いのかと思うとけっこう感慨深いものがありましたよ。 藍華の昇格をOPだけで済ませるのが、端折りすぎのような気もするところですが、まあ彼女の場合は前回の前半で…
Aパートは藍華と晃を、Bパートはアリスを中心に、アリスがプリマに昇格したことの影響を描いていく話。 晃の心配をよそに、落ち込むどころかむしろやる気になっている藍華の前向きさが気持ちのいいところで、それを受けて昇格試験を行うことを決めるのは、プ…
アルが出てきて一話以来久しぶりに男性キャラが話に絡んできたと思ったら藍華といい感じになるということで、二人のやりとりが微笑ましいようなアルが妬ましいような。二人の間の微妙な距離をアクアの二つの月になぞらえて話を進めるのが情感のある描写とな…
アリスの昇進試験。第2期で灯里が試験で通ったのと同じ田園地帯の運河の風景がなんだか懐かしかったりしましたが、最後に下される試験の結果には驚いてみたり。確かに天才肌のキャラクターとして登場はしたものの、灯里や藍華と馴染んでからは3人でマッタリ…
アテナが記憶喪失になってひと騒動。バナナの皮で滑るというネタや最後に明らかになる真相は、ベタすぎて逆に驚いたりもしましたが、結果としてアリスとアテナの関係を掘り下げるものとなっていて、二人の関係を描く話としてはよく出来ていましたよ。真意を…
結婚により引退した先輩の姿やグランマがアリアカンパニーを設立する経緯を通して、生き方を自分で選ぶ大切さみたいなのが語られる話。最後には、これまでアリアカンパニーを支えてきた人々が、その役目を灯里に託すかのようなセリフも語られて、トータルで4…
灯里を叱らないというアリシアの謎にアリスが迫る話。叱らないのは見放しているせいでは、という灯里を気遣う気持ちからアリシアの内面に迫ろうとするあたりが、この作品らしい動機の設定でしたよ。アリシアが社長に飴を届けさせることで自分のやり方を実践…
灯里たちと比較して自分が特別な才能を持っていないことに落ち込む藍華を描くということで、このアニメにはしてはちょっとシビアな話。同じような立場にあった晃の昔話によって立ち直るわけですが、かつての晃が立ち直るキッカケとなったのが幼いころの藍華…
灯里が渡し船の手伝いをする話。いつものメンバーとは異なるゲストたちの視点から、灯里の実力や一人前のウンディーネになることの大変さが描かれておりました。終盤の忙しい中手伝いに来てくれて云々というゲストのセリフから、焦る灯里のために今回の機会…
街に存在する由来ある建物と街角でチョコを売るパティシエの姿を通して、古い伝統を当たり前のものとして受け入れつつ、新しいもの対しても寛容なネオベネツィアの良さに灯里が触れる話となっておりました。歴史のある重厚な建築と作られたばかりの小さなチ…
灯里が指名を受けて老婦人をゴンドラに乗せることに。あえて見習いである灯里を指名するという不可解な行動に、灯里が案内するマイナーな観光スポットを既に訪れたことがある様子、そして伝説の試験官云々の噂話と、老婦人の目的や正体が興味を引く作りとな…
火星のウンディーネたちを描く癒し系アニメも三作目。舞台となるネオヴェネツィアの美しい背景や修行中の三人の瑞々しさとそれを見守るプリマたちという構図は今回も変わらなくて安心、というか画面がワイドサイズになって背景をより堪能できるものとなって…
最終回だというのに灯里とアリシアは、仕事をせずに雪だるまを作るという。 前回も十分最終回にふさわしい話だったけれど、メインキャラを集めての総決算的な話ではなく、街の名もない人たちと仲良くなる話を最後に持ってくるのが、このアニメらしいところ。…
前々話くらいから引っ張ってきたアイの祖母やメールが来ない件が、灯里が何も関与しないで解決しちゃうのにはちょっと拍子抜け。まあ、話を重い方向に持っていっていかにもな盛り上げ方をしないのが、らしいところですが。 祭でおもてなしをする見習い三人組…
自分はかまわないけど晃はダメ、というセリフに彼女に対する藍華の気持ちが込められている感じで、晃に仕事を押し付けられて不満を口にする藍華という、おなじみの場面が前フリとして上手く生かされおりました。藍華が泣くところの演技が素晴らしくて、さす…
ゲストの老夫婦が味わい深いキャラクター。奥さんが昔に言った言葉を夫が覚えていたり、事情を知らない奥さんが当然のように指輪を用意していたりと、長い年月を共に過ごして来た一体感みたいなのが感じられましたよ。海とヴェネツィアの関係を老夫婦に重ね…
恒例の二本立て。 Aパートは性転換話で、一発ネタなんだけれど、暁のオカマ喋りで吹き出しちゃって、それだけでもうネタの成功が約束されてるみたいな。 元女性陣は凛々しく、元男性陣はおめめパッチリといった感じで、元のキャラクターを残しつつ、性別が逆…
灯里が猫の機関車に招待される話。社長とケットシーのコスプレが直球ストレートで面白かったです。 前回危ない目にあったのを受けてか、一応警戒して見せたりするんだけれど、結局受け入れちゃうのが灯里というキャラクターなんだろうなと。まあ、子猫にチケ…
夏なので怪談風のエピソード。この作品では珍しく善意が裏切られる展開だったのが印象的。 灯里が神隠しに遭いそうになったのは社長がいなかったからということでいんでしょうかね。猫が不思議な力を持つことは何度か描かれて来たけど、随所に挿入される意味…
藍華のでっかい恥ずかしいエピソード二本立て。 Aパート。髪を切って見た目は大人っぽくなったけど、プリンを食べるために抜け出したりして、まだまだ子供っぽさが残るのが可愛らしかったですよ。お見舞いにプリンを持ってくる灯里とアリスがナイスプレー。 …
布を取って焦げた髪が出てきた瞬間に、全員ギャグ絵に切り替わったのは、見る側のショックを和らげるための演出でしょうか。イキナリ見せられたら見てる方もシャレにならない気分になっちゃうだろうし、笑いをとってワンクッション置くみたいな。 晃が、凹ん…
ゴンドラとお別れする話の後編。 前回は灯里中心の視点で描かれたわけだけれど、今回はアリシアの視点も交えてゴンドラとの別れを見せる構成。彼女にとっても思い出のゴンドラであることが明かされ、アリシアと灯里の思い出が重なるあたりは、アリアカンパニ…
灯里がゴンドラとお別れをする話。 彼女がウンディーネになってからの回想を中心に話が進むわけだけれど、ネオ・ヴェネツィアの風景の中で語られる思い出はとても美しく、いい意味での雰囲気アニメであるこの作品の面目躍如といったところ。全体的に抑えた雰…
年長組の思い出話。基本的なキャラは今と同じなのに、子供らしくてバカっぽい彼らが面白かったです。 あいかわらず、製作スケジュールが凄いことになっているみたいで、今回は複数の作監に加えてSPECIALTHANKSというテロップの下に名前がずらずらと並んでい…
灯里が柱を立てる話。最後のアリシアと恥ずかしいセリフを飛ばしあうくだりは悶絶しそうになりましたよ。まあそれがこのアニメのいいところなんですが。社長ネタも冴えていて、昔の写真を見て「社長若い」という灯里のセリフで吹きだしそうになったり、分か…
自分ルールにこだわるアリスと彼女を見守るアテナという、これまでも何度か描かれてきた二人の関係がメイン。 影を踏みながら帰るアリスの描写が大半を占めるんだけれど、飽きを感じさせないのはさすが。これも影がないところに飛行船が飛んできたりする意外…
運河の壁をキックしてボートを避ける灯里がちょっとカッコよくて、そのあとの表情も「半人前」と言って照れながらも誇らしげな彼女の気持ちを表しておりました。本物か偽者かは関係なくて素晴らしいと思う自分がいる云々、というセリフが今回の話のすべてな…
藍華とアリスが灯里の癒しパワーの秘密に迫る話。灯里の後を追いかけていくうちに、怪しい風貌の人形使いと出会って、二人が子供の頃を思い出すという流れで、何でも楽しめる純真さが灯里の癒しパワーの源だったというところでしょうか。水上バスに乗ったこ…
実際にお客を乗せての訓練ということで、灯里もウンディーネ目指して頑張っているようで何より。最近訓練してる描写があまりなかったから、ちゃんとやってるんだとなんだか安心しましたよ。 心に小さな炎を、というアリシアの言葉と、芸術家の作った青い壁の…