ハチミツとクローバー2 chapter.8

森田兄弟の復讐の顛末とはぐのケガと、前回から引き続いて重い展開。
十数年かけて成し遂げた復讐で得たものが、父の言葉を守れなかった罪悪感だけというのが、なんともやりきれない結末。表向きは父の会社を買収した相手へのものだったけれど、意識の隠された部分では、父の言葉に逆らい弟を巻き込むことで、自分にはないものを持つ二人への復讐の意味もあったのかと思えて、切なくなってしまいました。いつもはワガママ放題の弟の忍が、そっと兄に寄り添っていたのが印象的で、復讐に協力していていたのは、そんな兄の心情を理解していたからでしょうか。
はぐの怪我は確かに可哀想で、この先の彼女をどう描くのか気になるところなんだけれど、物語としてはベタな展開。でも、話の中で心配する側の竹本の中の人が、リアルで大変なことになっている*1のを考えると「お話だから」では片付けられないものを感じてしまって、どうにか元気になってもらいたいなと。
あいかわらず理花に振り回される真山の情けなさが、唯一ホッとできる場面でした。