ハチミツとクローバー2 chapter.11

はぐが花本先生を選ぶ理由を、箱の心象風景や子供時代の回想とそこにかぶせるモノローグで見せるのが、押し付けがましくなくて見ている側も自然に共感できる丁寧な描写。竹本と森田は辛い役回りだったけれど、現実的であると同時に未来に開けた選択で良かったですよ。
森田vs竹本の青春バトルがデフォルメされた動きでなかなかの見ごたえで、森田の内面を描写したあとに、ジイさんたちのツッコミが入ったりして、深刻になり過ぎないのはすでにふっきれているせいかなと。花本先生が、好きだと叫ぶあたりも、ようやく自分の気持ちが通じた開放感みたいなのがあるのと同時に、それを茶化すのが楽しかったです。はぐの負傷から重い雰囲気だった物語に、こっぱずかしかったり重かったりする場面にすかさずフォローを入れてくるいつものペースが戻って一安心。でも次回で最終回なんだよね・・・。