桜蘭高校ホスト部 第25話「ホスト部解散宣言」

鏡夜が父親に殴られたり、環の祖母や謎のフランス人が登場したりと、ラス前ということで波乱を予感させる展開。中でも最も波乱を感じさせたのが、れんげさんが普通に出てきて真面目な話をしていたことで、それだけで尋常じゃない雰囲気が出ているのが凄かったですよ。今まで強力モーターとか過剰な演出をしてきたことが、こんな形で生かされるとは思いもよりませんでした。
ハルヒと視聴者に対して、はじめて明かされる環の過去は、いままで断片的に語られた部分から大体予想できるものだったけれど、鏡夜をはじめとするホスト部のメンバーにとっては周知の事実で、そのことを含めて彼を信頼しているのが語られるのはなかなかいい場面。なんだかんだ言いながらも環について行く理由を確認したところで、それをひっくり返す解散宣言で次回へという引きが見事でした。
もともと作画が崩れないアニメだけれど、今回は更にキレがあってホスト部メンバーの美少年ぶりに磨きがかかっていた印象。
第一話で出てきた電球が再登場するのが懐かしく、ハルヒエクレール接触した時のそれは、前と同じようにハルヒの性別に気付いたことを表してるんだろうけど、環がピアノを引く場面で二つ出てきたのは、別の意味があるみたいで気になるところ。エクレールがオペラグラス越しに環やハルヒを見つめる場面が、彼女の心理的な距離を感じさせて印象的。彼女がハルヒを後ろから見つめる場面で、ハルヒが振り返るとオペラグラスを置いて知らん振りをするところがコントのようで、作画的にも二人の動きのタイミングがバッチリ決まってるいい仕事でした。