奏光のストレイン 第9話「目の前の自分」

ロッティから一方的に攻められるだけだったセーラが、兄への想いを吐露するところがなかなか名場面。回想を交えながら二人が同じ境遇にあることを描いて心が通じ合う過程を見せるのが感動的で、突きつけられた銃を押し返すように前に進むところにセーラというキャラクターの芯の強さが集約されているように思いましたよ。部屋をアレだけグチャグチャにしたロッティが、カリスのプレゼントだけはキレイなままにしておくというのも、彼女の優しさが感じられる描写でした。
派手なアクションがなく重い会話が続く内容でしたが、中の人の熱演のおかげもあって、大変見ごたえのあるエピソードになっておりました。