Kanon 第17話「姉と妹の無言歌」

栞がカレーを食べる場面が素晴らしかったですよ。苦手なカレーを前に悪戦苦闘する様子やとりとめもない会話の中で移り変わる彼女の表情や仕草が丁寧な作画で描かれるのが可愛らしくて、余命一週間だというのにどうしてそんなに元気なんだという疑問を吹き飛ばして、問答無用で彼女に対して同情してしまうほどに。起こらないから奇蹟という言葉を、微笑みながら言わせるところに彼女の諦観とそれでも明るく振舞おうとするが意思が感じられるようになっておりました。
栞に対して何か出来ないかと悩む祐一が舞の言葉や真琴のことを思い出すのはアニメらしい演出なわけですが、彼女たちとの係わりを通して、彼が変わった様子が特にないので、あまり意味がないような気も。あゆが祐一に急接近するのと反比例して名雪の存在感が薄れていって、やっぱりメインはあゆなのかなぁと思いつつ名雪のルートも残ってるしどうなるのかなと。