がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第10話「集う仲間たち」

時計の妖精で泣き落としをかけてくるのは、斜め上を行く発想でさすがはまなび星人といったところ。情感を込めた語りに定番の曲を流して上手く盛り上げていたのに、結局学園祭の話に持って行って馬脚を現すのには笑いました。
時計塔の爆発から新生徒会室のリフォームを経て、目標の署名集めを達成する展開は勢いだけのような気がして、「友達から仲間へ」というフレーズが伝わっていないという芽生の指摘がなされると同時に解決するのも、ちょっと拍子抜けの感が。でも生徒会が声高に学園祭復活を訴えるよりも、実際に体験することで生徒たちが自分たちで作ることの楽しさを知って共感するという流れになっているわけで、これはこれで説得力があるように思いましたよ。時間をかけて生徒たちの手で新生徒会室を作る過程を見せるあたりは地味ながらも手間のかかっている場面となっていて一番見せたいところはここだったんだろうなと。学園長の思い出の場所である学生寮を舞台にするのもいい演出でした。
しもじーの学生運動発言には、この作品の時代になってもまだやってるのかという驚きがあったわけですが、爆発直前の時計塔に置いてあった時限爆弾らしき物体と合わせて考えると、彼の隠された一面が垣間見えるようで実はかなり危険なような気も。