がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第11話「わたしにもみえるよ」

ナレーションとテロップで進行する前半には激しく不安を感じたりもしましたが、後半に入って大爆発。
よく動くライブが素晴らしく、とくにまなびが校歌を唄う場面は、音楽と丁寧な作画で見せるクライマックスとして大変見ごたえのあるものとなっておりました。まなびが生徒会長になるきっかけとなった校歌を、はじめは一話と同じように一人で、次にバンドの伴奏付きで聴かせるという構成が、彼女を中心に生徒たちがまとまって学園祭を作り上げたことを象徴しているようでしたよ。淡々と演奏するベースの眼鏡の子がいい味を出していて、独唱の終わり際にちゃんと足でリズムとって次の演奏に備えていたのが細かい仕事。
サブタイトルにもなっている光香の「わたしにもみえるよ」という言葉や、多佳子と共に目を閉じて学園祭の様子を想像する場面も印象的。学園祭の意義に対して疑問を抱いていた愛光の理事長が、学園祭の様子を見て考えを改めて語る言葉が、この作品のテーマを集約しているように思いましたよ。正直、今回が最終回でも全然問題ない気がするんですが、来週の最終回でこのシリーズをどうまとめてくれるのかに期待。