瀬戸の花嫁 第6話「お嬢さん お手やわらかに」

主人公の幼なじみの巡の視点から燦の秘密に迫る話。本人も意識していない永澄に対する気持ちが屈折しまくった挙句に、燦の正体を暴くという方向に向かうというのが面白く、騒動の末にようやく自分の気持ちを意識し、燦の正体に気付きながらもそれを不問にするというまとめがい爽やかな後味を残すものとなっておりました。いつもどおりのハイテンションなギャグを交えるながら、好きだのなんだのという言葉を表に出さずに、幼なじみに対する微妙な感情を描くという丁寧な作りが好印象。
燦のハウリングボイスを大声で済ませたり(まあ間違ってはいないんだけれど)する一方で、巡の永澄に対する気持ちには気付いていたりして、鈍いんだか鋭いんだかよく分からないサルも話のまとめ役としていい働きで、今回で永澄の友人である二人のキャラクターが深まったように思いましたよ。
親分と永澄の廊下での追いかけっこを魚眼レンズ風に画面を歪ませながら背景動画で見せるところは、手間がかかっていそうな面白い場面。