エル・カザド 第6話「恋する男」

演奏をミスっても笑って誤魔化すだけというあたりに、昔の男のダメっぷりが端的に現れていてキャラクターとして分かりやすく、ナディ自身もそれを分かっているんだけれども感情を抑える事が出来ないという女の性みたいなものが感じられる話。なんだかんだ言いながら結局男に会いに行ったり、トイレで雰囲気に流されそうな自分に暗示をかけたりする姿がユーモラスに描かれていましたよ。
結果的に再び男に騙されることになるんだけれど、ラストのバスで、エリスにつられてナディ泣き出すところは、男が死んだことや騙されながらも彼を憎みきれないといった彼女の感情があふれ出す場面となっていて、何とも言えない複雑な余韻を残すものとなっておりました。