Darker than BLACK -黒の契約者- 第8話「五月雨にクチナシは香りを放ち…」後編

匂いに取り付かれた人物二人といったところで、アニメで嗅覚を描くなかなかの意欲作。一方は女の情念を、もう一方は自分の身体の名残を靴下の臭いに求めるという滑稽でありながらも哀れみを感じさせるものとなっておりました。靴下の男と同じ境遇であるネコの自嘲するような締めのセリフが印象的で、彼のキャラクターを掘り下げる話でもありました。
前回期待を持たせてくれた主人公と探偵の繋がりについては、はぐらかされて終わっちゃったけれど、より大きな事件の核心に近づきながらもそこには至らない探偵の凡庸さが親しみを感じさせるものとなっていた印象。助手の出番が少ないのも勿体なく、二人ともいいキャラなので再登場を願いたいところ。訴えるというセリフの時の助手の顔が別人過ぎて笑いましたよ。