sola 第10話「ユレルマボロシ」

主人公が実は紙でしたという驚きの展開。真実を知ったことで彼が思い悩むのではなく、求めた結果としてそれがもたらされ、茉莉との絆が深まるという流れが興味深いところ。茉莉の存在よってすべてを受け入れたかに見える主人公なんだけれど、「いっしょに消えて欲しい」という彼女の言葉からすると、覚悟を決めたが故の落ち着きと取れるものになっていて、二人の行く末と周囲の人物たちの関わりが物語の焦点となる模様。
茉莉と依人に並行して、蒼乃と食事をするこより、一緒に寝るこよりと真名、そして同じ毛布に入る剛史と繭子、と登場人物たちが互いをいたわる場面が印象的。本筋とは関係ないところにいるのに、トマト汁粉を通して真名と剛史を繋げたりして、またしても物語を動かすことになるメガネの子はおいしい役回りでした。