電脳コイル 第8話「夏祭り、そして果たし合い」

夏祭りということで、女子たちが浴衣姿を披露してくれるわけですが、そろいもそろって見とれる男子たちが春の目覚めみたいな感じで微笑ましかったですよ。ダイチとフミエ、ハラケンとヤサコが夜店を回るところはいい雰囲気が出ておりました。
イサコまでキチンと浴衣を着てくるのが意外な気もするんだけれど、前回でちょっと触れられていたように彼女の普通の女の子としての一面が感じられるものとなっていて、それだけに、ためらうダイチを脅して果し合いを申し込ませるようにもって行く冷徹さが際立っていたように思いますよ。ダイチが果し合いを申し込んだ後に必要のない一言を付け加えてしまうのは、悪役になることで事を穏便に済ませようと自分を押さえつけているようにも見えるもので、校門での先生に始まり、ずっと女に見とれる男の情けない姿を描いておいてからのこの展開が、彼の苦渋の選択を印象付けておりました。
登校早々キスをするおばちゃんはやりすぎというか正直ハラケンに嫉妬。ダイチにいたずらをするキョウコの繰り返しやおばちゃんと登校や先生との間の抜けたやり取りが面白かったですよ。作画もあいかわらず高いレベルで安定。登場人物たちの表情づけが素晴らしかったです。