おおきく振りかぶって 第18話「追加点」

西浦側に追加点が入るわけですが、そこに至るまでの監督同士の腹の探りあいが面白く。打者の動きや出塁しているランナーの数と位置、そしてその守備位置まで考慮した読みあいが奥が深く、投手のケガを避けるために安全策をとると読んだ桐青側とその裏をかいて賭けに出る西裏側と、伝統のある強豪と新設校との勝負に対する姿勢の違いみたいなのまで垣間見えるのには感心。一方で三橋の体調の変化や相手側が彼のストレートの秘密に気付きつつある描写と、先の展開の不安を煽る伏線を蒔くのを忘れないあたりもよく練られているなと思いましたよ。
背番号のシワから投手のクセを盗む田島はやっぱり天才肌といったところ。相手側のスクイズで得た情報をすかさず自分の攻撃に生かす阿部もさすがだなと。