BACCANO! 第4話「ラッド・ルッソは大いに語り大いに殺戮を楽しむ」

白いスーツを着た一団のリーダー、ラッド・ルッソが大活躍。黒服の男を執拗に殴りつづける様子は、まさに快楽殺人者といったところですが、緩んだ奴らをやるのが楽しい、という彼自身の言葉のおかげで何がしたいのかは分かりやすく。仲間の死体をためらうことなく踏みつけるところが地味に酷く、死に対する彼の考え方を象徴しているように思いましたよ。銃声を聞いてテンションを上げていく場面での藤原啓治の演技がすごくて、少しくたびれているけれど根はいい人みたいな役が多い彼が、こういう人物を演じるのはインパクトがありました。
お嬢様の方の話は行方不明の兄と不死者との繋がりが明らかになるといったところ。30年の方は、不死者の偉い人?の自動車に跳ね飛ばされるアイザックとミリア、帽子屋ですれ違うフィーロとアイザック、火事の現場で出会うフィーロとエニスと登場人物たちの接点が描かれ、この先それらの関係がどう発展していくのか気になるところ。後の二つ場面については繰り返しになっているわけですが、前回では描かれなかった側の人物たちの視点で見せていくので、ストーリー的には進展があるものとなっておりました。