シグルイ 第6話「産声」

伊良子に仕置きつかまつるの巻。全編に渡って緊迫感のみなぎる映像となっていましたが、特にケシの煎じ薬を飲まされた伊良子が幻覚を見るところから、虎眼の流れ星で両眼を斬られるまでの場面がすごいことに。虎眼の背後に昇る巨大な月に鳴り響く除夜の鐘と、基本的に原作を踏襲しながらも、彼の高ぶる感情に合わせるかのようにも燃え盛るかがり火の扱い方が、アニメ版ならではの補強となっておりました。原作既読でもゾクゾク来るものがあって、まさに怪物の誕生を告げるにふさわしい出来栄えでしたよ。
藤木と伊良子の立会いを止め絵の切り替えで見せるのがもったいなくて、まあいろいろと事情があるんだと思いますが、もっと動かして欲しかったなぁと。原作にはあって、個人的になるほどと思った木刀を受け止めずに避ける理由の説明を省かれていたのも気になったんだけれども、時間的な制約のあるアニメということでナレーションや説明セリフで話の勢いが削がれるのを避けたんでしょうか。