キスダム -ENGAGE planet- 第23話「妄蒐 ヌケガラ」

クライマックスを控えて、燻司令の目的やら伝承者が戦う理由やら玲の正体やら、いろいろな設定が明らかになる話。
司令がNIDFを組織したのはハーディアンの襲来に備えたものだったんだけれども一瞬で壊滅。定められた後継者と伝承者の戦いでどちらが勝っても、人類が大変なことになるので、伝承者の存在を消せば戦いそのものが起こらないと考えて、アイバに裏返りのメンバーを差し向けていたんだけれども、それもかなわなくて、自ら産んだ後継者である玲との最後の戦いがはじまりまりました、と。
これで一応話の筋が通った感じで、序盤から中盤にかけてのグダグダな展開をよくまとめられたなぁとちょっと感心。まあいつの間にか人類滅亡まで7時間になっていたり、残存勢力が何故か集まってきたり、前半の半分くらいがこれまでの戦いの総集編だったりとツッコミどころはいろいろあるわけですが。あとは乃亜が都合よく司令側に助けられて超回復したり、七生が前回からの引きでしか顔を出さなかったり由乃とイエラにいたっては出番すらなかったり。
何の前触れもなく、説明が終わるのを待っていましたと言わんばかりのタイミングでアイバが復活。この期におよんで女の名前を叫んだりして人類の危機への無関心ぶり見せ付けてくれる彼に痺れつつ、それでも彼に寄り添う妖精さんの健気さにはちょっと来るものがあって、やっぱり彼らが出て来るだけで盛り上がるなぁと。
司令の回想における幼少時の玲がやたらと力の入った作画で、泣かせどころになるであろう母娘の関係を丁寧に描こうとしている印象。助けられた乃亜が蘇生処置を受ける場面での隠し方もなかなか頑張っていましたよ。