シグルイ 第7話「牙」

伊良子の仕置きから3年後。虎眼流を極めた藤木の圧倒的な強さを見せる話。果たし合いで浪人たちを一瞬で片付けちゃうのは、いくらなんでも端折りすぎだろうとか思ったんだけれども、最後の一人との決着がスゴイことに。一瞬で片がつくのは同じなんだけれども、その一瞬の動きを重い音楽に合わせてスローモーションで見せるのには痺れましたよ。原作ではもう少し後に描かれる、藤木が虎眼流の秘伝に開眼する場面を入れるのは、1クールという放送形態の都合で、上手く構成してるとは思うんだけれども、同時刻に伊良子が星流れの秘密に気付くという二人の宿命みたいなのが薄れてしまっているのがちょっともったいなく。圧倒的な藤木の力を見せたあとで、何かを伝えるかのように置かれた鈴之助の首が不気味。
冒頭の忠長の変態ぶりは、御前試合がこの作品の行き着くところであることを思い出させると同時に、力のあるものが当然のごとく他人を虐げるこの作品の世界を象徴するものとなっていたように思いました。