おおきく振りかぶって 第23話「ゲンミツに」

9回表の逆転劇。これまで散々てこずってきた相手投手の決め球を、ここぞというところで攻略する田島がカッコよかったですよ。指をずらすスイングには某残酷時代劇漫画を思い出したりもしましたが、バントで地味にランナーを送って小刻みに点を取るみたいなリアル寄りのこの作品でやられると、また違う趣のすごさが。バントを成功させた2番もそうだけれど、打った後の喜びを込めた叫びが、見ている側としても気持ちが良いものでしたよ。続く花井は気合負けといったところで、試合に勝っても負けても引きずりそうで危うい予感。
相手の捕手が打たれた投手に対してかける言葉が、信頼を寄せつつ心理的な負担をやわらげるものとなっていて、それを受けた投手がすぐに立ち直るあたりは、相手のバッテリーも三橋と阿部同様に強い関係で結ばれていることが分かるようになっておりました。