瀬戸の花嫁 第24話「さらば友よ」

三河海の当番回。誤解を重ねて不治の病を患っていることになって大騒ぎという、よくある話だったりするわけですが、途中まで恥ずかしくてオデキが出来たことを人に言えないという話だったのに、いつの間にやら本人まで自分自身を誤解して騒ぎが大きくなるという。口止めされていた病気のことを速攻で周囲にばらしたり、事態を飲み込めない三河に不治の病であることを信じ込ませて話の流れを捻じ曲げたりするサルがいい仕事で、三河を持ち上げるクラスメイトや先生の豹変ぶりから、街の人々まで彼をあがめはじめるがバカバカしくてよかったですよ。途中で挿入される黄色いTシャツを着る番組のパロディもよく出来ていて、押し売りっぽい感じや画面の端でマラソンの中継をしていたりする作り込みには笑いました。
永澄との決闘の締めは、そこに至るまでの過程がすべて誤解に基づいていることを忘れてしまうかのようないい話で、シリーズの終盤を迎えて、燦を巡る二人の確執に一応の決着をつけるものとなっておりました。あと尻というあだ名が秀逸。