BACCANO! 第7話「すべてはアドウェナ・アウィス号の船上からはじまる」

時間をさかのぼって、不死者の誕生が描かれる話。セラードの行動原理や彼とマイザーとの因縁を見せて事の発端を描きながらも、同時に新キャラを大量投入して来たりして、ただでさえややこしい話をさらにややこしくしてくるのには、よくやるなぁと感心。しかもそれぞれがクセのある人物ばかりで、短い描写だけでキャラを立てるのも見せ方が巧いなぁと。
劇中で悪魔と呼ばれる存在によって不死の薬がもたらされ、彼の計略どおりに事が運ぶのは、正直なところ話のスケールが一気にしぼんでしまったような気がしなくもないですが、不死が与えられた直後から不死者同士の諍いが始まるのは皮肉が効いておりました。マフィアの抗争について報告するという、一見不死者とは関係無さそうな場面において、報告を受ける人物の口癖で、悪魔がマイザーたちを監視していることを見せるあたりも意外性があって面白かったです。