ぷるるんっ!しずくちゃん 第51話「行かないで!しずくちゃん」

最終回なのでしずくが雲の上に帰るという話になるわけですが、例によってしずく父が初めから決まっていた帰る日を忘れていたりして、オマエがちゃんとそのことをしずくに伝えていれば、こんなにゴネることもなかっただろうにと思いながらも、まあ今更突っ込んでも仕方がないので置いといて。
前半のつむりんたちと逃げ出したりしずくの森の住人たちとお別れをするあたりは普通の最終回らしい作りになっていたんだけれども、後半がいきなり超展開。しずくとまったく同じ姿をしたいとこたちが出てきて画面を埋め尽くす様にはゾワゾワくるものがあって、彼らが合体して巨大化した体にたくさんの目と口が浮かぶ姿は正直キモかったですよ。
しずくが自分の言葉でしずくの森にいることを主張するのは、ささやかな彼の成長といったところで、二年目が決まっているので、戻ってくることになったわけだけれども、途中の展開しだいではそのまま最終回にできそうな話になっておりました。
・まとめ
いろいろとぶっ飛んでいて、いくら子供向けのアニメといってもそれはカオス過ぎだろうと思えることも多々ありましたが、マニア向けの凝ったアニメばかり見ていると、そのおおらかさが逆に新鮮でしたよ。特に印象的だったのがまちゃまろのエピソードで、間延びしまくりな会話と、抹茶の泡ですべてを押し流すというオチの豪快な投げっぷりがすばらしかったです。シリーズの中盤以降、ネタ切れなのか別の事情があるのか分かりませんが、ちょっとおとなしくなってしまったのが残念で、二年目で巻き返してくれないとちょっと見続けるのが厳しいかなぁという気が。まあ本来の視聴者から大きく外れている人間の個人的な好みなんてどうでもいいこととは思いますが。
線が少なくなくて単純な形ということもあるんだろうけれど、キャラクターがよく動くのが楽しく、しずくを演じる伊東みやこのはじけた笑い声は、放送が始まってから一年たった今でも、脳天に突き刺さるようでやっぱりすごいなぁと感心させられます。