機動戦士ガンダム00 第1話「ソレスタルビーイング」

武力を用いることで戦争をなくす、という番宣や事前情報で語られていたテーマを前面に押し出したストレートな第一話。現実の世界情勢とリンクする扱いが難しそうなテーマなだけに、この先それ生かして話を展開する事が出来るんだろうかという一抹の不安も。主人公たちの組織が自らの利益を望まないというのがポイントなんだと思いますが、その理想が物語の中でどのような変遷をたどるのか気になるところで、冒頭で主人公の一人?がつぶやく神なんていないという言葉が彼らの行動の原動力になっているんでしょうか。
登場人物たちは人数が多く、しかも美形と美人ぞろいで見た目にも華やかでしたが、とりあえず顔見せといったところで、正直ガンダムパイロットたちの名前もろくに覚えられない状態。むしろメカ戦を中心にした作りで、ガンダムの機体ごとの個性を際立たせるものとなっていて、各機体の個性がパイロットの個性と関係しているんだろうし、これはこれで巧い見せ方のように思いましたよ。
作画も素晴らしく、とくにダイナミックなモビルスーツの動きには、そっちの方面にはあまり興味のない自分でも惚れ惚れしてしまうものとなっておりました。ガンダムたちの圧倒的な強さ印象的で、あらゆる戦争行為に介入するという無茶なことも、これなら可能なんじゃないかと思えるようになっていましたよ。