げんしけん2 第1話「新会長のココロザシ」

前のシリーズでは出番のなかった荻上が既に部員になってるんだけど、TV版のくじあんとセットで発売されたOVAの続きってことになるんですかね。原作そのまんまの作りだからそっちを読んでいれば荻上入会のくだりも補完できるわけですが、全く説明なしというのはさすがに不親切な気が。
原作通りだから話的には新鮮味はあまりないわけですが、普段は不機嫌そうなしゃべり方しかしない荻上がコミフェスに参加することを聞いて内心で喜ぶところとか、声がつくアニメならではの面白さが。原口の持ってきた話を笹原が断るくだりで、下手に出ながらも自分の主張を曲げない彼を見つめる荻上の視線は、先の展開を予感させるものとなっておりました。
原口の同人ゴロぶりは確かに厚かましいんだけれど、彼を単なる悪役として描くだけではなく、一方で「ああいう人間も必要」という商業的でシビアな観点が入っているのが印象的。あとは予告で言っていた、2年以上も間を開けて続編を放送することについての大人の事情が気になってみたり。