キミキス pure rouge 第1話「meet again」

ヒロインの一人が帰国するところから話が始まるわけですが、下宿先の幼なじみの家を訪れて好き勝手に振舞う彼女と、誰だか分からずに戸惑う幼なじみの反応が面白かったですよ。バスタオル一枚の彼女が無防備に姿を現したところで、幼なじみの友人の存在を知って慌てて引っ込むところの反応と、その友人もまた幼なじみであることに気付いてそのままの格好で二人の前に現れるという反応の変化に3人の関係が端的に現れておりました。
ラストで主人公の一人に対して、天才少女がキスをするのはタイトルにふさわしい展開。先生の反応を見るために0点を取るのと同じノリで、暇つぶしにイタズラをしかけてみるといった感じだったりして、この先どうなるのか気になりますよ。
OPの絵に使いまわし多く、絵の密度も低いのが不安を感じさせるものでしたが、本編の作画は丁寧で落ち着いた雰囲気も心地よいものでした。
原作のゲームはやった事がないのでよく分からないんだけれども、主人公が「分裂」した事が話題になっているそうで。ゲームの方は好感度を上げて各ヒロインのシナリオに入る形式らしいけど、シナリオが分岐しないアニメの場合、主人公が一人だけではどうやってもゲームの展開のすべてをカバーすることは出来ないわけだから、男性キャラを増やしてヒロインの相手をさせるという青春群像みたいな作りにするのは、ひとつの解決策かもしれず。まあそれが成功するか否かはスタッフの手腕しだいなんだけれども、ハチクロを手がけたカサヰケンイチが監督だから巧くまとめてくれるんじゃいかなぁと思いたいところ。