もやしもん 第1話「農大菌物語」

実写の映像にCGの菌を合成するOPの出来が素晴らしく、そのまま実写のドラマでも作れそうな出来栄えとなっていましたよ。
菌の姿を見る事が出来る主人公を中心に農業大学という閉鎖的な世界やそこに生きる奇人変人を描くといったところ。屋外での入学式にはじまり、家畜が学内を歩き回る独特の雰囲気が面白く、また突然現れて海鳥の漬物を食べる教授はものすごいインパクトありました。主人公の能力に理解を示しているように見えながら、終盤で彼を実験動物として認識する本音が語られるところは、おいおいと思いながらも寒気を覚えるものとなっていて、菌が見える主人公よりも人を人として見ない彼の方がおかしな人物に思えてしまいました。
菌をデフォルメしたキャラクターが可愛らしく、日本の菌とヨーロッパのそれとで見た目が違うと言った小ネタも楽しかったですよ。助手の人の研究室という場所に不釣合いな格好が扇情的で、衣装がレザー系の素材であることを感じさせる光沢の処理が細かい仕事となっておりました。