ナイトウィザード The ANIMATION 第6話「悪夢 −エリス目覚めず−」

エリスの深層意識に入り込んだ主人公たちが、彼女との絆を試される話。おじさまに心を囚われているエリスを柊が連れ出すのがいい話でしたよ。図書館が一種類の本で埋め尽くされていたり巨大なお菓子で埋め尽くされていたりするのが、よくある表現だったりするわけですが、彼女の心のありようを象徴するものとしてわかりやすく。おじさまが敵であることが明らかになる場面で、テーブルやプレゼントの箱が床に沈んでいって平面になるのが面白かったですよ。
ついに肉体的な年齢にまで及んで、あらゆる意味で下がり続ける柊には笑いましたが、エリスと同年代になることでようやく彼女の心を開けるというのは、意外と深い意味があるような気も。剣が重くて上手く扱えないことを逆手にとった最後の一撃がカッコ良かったです。
彼女を助けて一件落着と思わせたところで、彼女の中に潜むものをほのめかすのが続きのきになる捻り利いた終わり方。あいかわらず作画が安定しているのがB級作品らしからぬところですが、作画をキチンとしているからこそベタな話でも楽しめるのかもしれず。