CLANNAD 第8回「黄昏に消える風」

前回の春原による不吉な言葉を受けて、徐々に周囲の人間に風子の姿が見えなったり記憶から消えたりする展開。アッサリと忘れてしまう脇の人物たちに比べて、記憶から消えてもどこか引っかかるものがあるということで、春原や渚の両親のいい人ぶりが浮き彫りになっていたとは思うんだけれども、風子の目的である結婚式の日取りが決まっても、やることといったらあいかわらずヒトデを配るだけだったりして盛り上がりに欠けるせいか、目標が達成される寸前に消えそうみたいな切迫感が弱かったように思いましたよ。そもそも風子が何で忘れられるのかとか、姉の結婚式にこだわる理由とかも良く分からなくて、これから明かされるのかも知れないけれども、話の内容よりもそっちの方が気になってしまいました。風子が生霊であることを疑っていた朋也が、いつの間にかそれを受け入れているのも、引っかかってしまって、どうにも話しに入り込めず。噴水の前に立つ渚と朋也を見た風子がうなづくところは、彼女なりに何かを決心したことが感じられる場面となっていましたが。
フィクションで超常現象だから、そういうものなんだと言えばそれまでなんだろうけれど、そこに持っていくまでに人物の動機を描いたりして前振りをしてくれないと、見る側としては作中の出来事をただ眺めるだけで終わってしまうんじゃないかなぁと思いました。